スペイン旅行~アルハンブラ宮殿、No.1~

  アルハンブラ宮殿へは、グラナダ市内から、アルハンブラバスが運行しています。
 1月2日はグラナダ市内がお祭りで、バス路線にも変更があるようなので、チケットのある私たちは、「裁きの門」までタクシーで行きました。
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(この写真は資料より) 右側にアルカサバ、左側に王宮とカルロス5世宮殿が写っています。

 アルハンブラ宮殿は小高い丘の上にあり、入口から坂道を15分くらい歩きます。

 裁きの門から入れば、歩く距離は少なくて済みます。
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 裁きの門・・・イスラム教徒の統治時代、この中で、民事裁判が行われたことに由来するようです。
 「アルハンブラ物語」には、こんなエピソードが書いてあります。
 かつて、幾百年も前、アラブから来たという占星術師がグラナダの王「アベン・ハブース」のために、山頂に考えうる最高の宮殿を作った。しかし、王にはそれが、全然見えなかった。それは、魔法がかけられていて、アーチ形の門口に彫り付けられた「手」と鍵」が楽園の入口を守っているのだ、と言う。むこうの「手」が伸びて、「鍵」を掴む時まで、どんな人力も、どんな魔術の仕掛けも、この山の領主には打ち勝てません、と。
 占星術師は、王女を褒美に貰い(奪い?)、地中深くに姿を消したという。
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拡大すると
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「手」・・・イスラムの五戒(神の統一・祈り・断食・布施・巡礼)を表すといわれる。
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「鍵」・・・信仰のエンブレム(予言者ムハンマドに渡されたダヴィデの鍵)
     (鍵の上に彫られているマリアとキリストの彫刻は、レコンキスタ完了後に彫られたものです。)
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 占星術師は王の大切な王女とともに、この山の地中深くに住んでいるという。
 王女はいつまでも、占星術師のとらわれの身であり、かつ、占星術師もまた、王女の銀の竪琴に呪縛され、長椅子でうつらうつらと居眠りを続けている・・という伝説のある場所に後年、アルハンブラ宮殿が築かれたのだそうです。
 この門の歩哨に立つ老傷病兵たちは、夏の夜に、時折怪しい調べを聞くことがあり、その不思議な調べを聞くと、静かに寝息を立ててしまう。いや、それどころか、この一帯は眠気を催す霊気のようなものが漂い、昼間でも、ここで歩哨についていると、正門の右のベンチや、近くの木立の下で、知らぬ間に寝込んでしまう・・・と言われている。。。
 それは、神秘の「手」が、運命の「鍵」を握り、この魔法のかかった山の呪文を破らない限り、世の終わりまで続くであろうと。・・・・・・・と物語は語っている。


 数百年に渡り、地震にも崩れず、立ち続けているこの「裁きの門」について、地元の住民達の間には、こんな伝説も・・・。
 「手」と「鍵」は魔術の仕掛けで、かつてのモーロ人の王が悪魔に魂を売り渡し、引き換えに魔法の力を手にいれた。王は秘法を用いて、この塔全体に魔法をかけた。
 だから、地震が来てもびくともしなかった。しかし、呪文の力が遂に尽きる時がくる。
 その運命の日、アーチに刻まれた「手」が伸びて、運命の「鍵」をつかむ。その瞬間、この大建造物は根底から崩れ落ち、モーロ人がこの塔に埋めておいた財宝がすべて現れ出るであろう・・・と。
     ・・・エピソードは、 ワシントン・アーヴィング著「アルハンブラ物語」より ・・・

 8世紀もの長い間、アラブ系イスラム教徒のモーロ人に支配されていたという歴史の産物は建造物だけではなく、アラビアンナイトさながらの伝説も、各所にたくさん存在しているようです。

 裁きの門を入ると、葡萄酒の門を経て、「アルカサバ」要塞に入ります。
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 ダーロ川と渓谷・・・城塞が切り立った山の上に立っているのが解ります。
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 アルカサバから見た、王宮とカルロス5世宮殿
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 右上の大きな建物がカルロス5世宮殿、その左側の建物が王宮です。
 中央に立ち並んでいる人たちは、王宮への入場待ちの人達です。
 王宮への入場の予約時間まで、周りを散策します。

 カルロス5世宮殿
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 内部は円形
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 レコンキスタ後、カルロス5世は、この外壁で守られた城内に、イスラムの王宮以上の宮殿を作ろうとしたが、たたびたび地震に襲われて、完成しなかったとのこと。未完の宮殿です。
 この時、アルハンブラ宮殿の王宮の入口は壊されたため、今、観光のため、王宮に入るには、カルロス5世宮殿の脇を下りたところからはいります。
 

 サンタ・マリア教会
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 もとのモスクを教会に改造したものです。
 外壁の模様がイスラムの面影を残して、涼しげな雰囲気です。
 入口はアーチ形の門を改造しているようですね。

 教会のすぐわきの広場には、かつての大砲が
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 数百年前に及ぶ歴史を遡るのは、容易な事ではなさそうです。
 この後、私たちはアルハンブラ宮殿、王宮に入ります。

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